安い物件は住みにくい?安い物件を探すポイントと注意点を解説
賃貸物件の契約をする際は、まず家賃を考えて契約することが多いでしょう。快適な住環境を求めて高い家賃の物件に住んでも、家賃の高さによって生活が圧迫されることも少なくありません。とはいえ、家賃が安い物件に不安を感じることもあるでしょう。そこで今回は、家賃の安い物件のメリット・デメリットなどを解説します。
安い物件は住みにくい?
安い物件は、間取が特殊であったり周辺環境が不便であったりなどの理由で安い場合がよくありますが、住んでみると意外と問題なく暮らせることが多いでしょう。
安い物件に住んで後悔するケースとしては、住み続けることによほど精神的苦痛を感じる環境の場合です。しかし、人間には適応力が備わっているので、多少の不便さには慣れて問題なく生活できるでしょう。
逆に、家賃の高い物件の方が住んでみて後悔するかもしれません。高い物件は安い物件よりも快適に暮らせるかもしれませんが、金銭的に余裕がないとさまざまなことを我慢しなければならないため、ストレスが溜まり結果として精神的苦痛を感じることになります。
安い物件のデメリット
安い物件にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。ここでは、安い物件のデメリットを解説します。
立地条件が悪い
家賃の安い物件の多くは、立地条件が悪いということが多いです。たとえば、最寄駅から徒歩10分以上かかる賃貸物件の場合は家賃が急に安くなる傾向があります。
そのほかにも、近くにスーパーや商店街がなければ不便であるため需要は低く、家賃も安いことが多いです。安い物件は周辺環境が整っていないということを理解しておく必要があります。
ほかの入居者のモラルが低い
家賃が安い物件に入居している人は、一概にはいえませんがモラルが低い人が多いという印象です。
家賃が安いということは、入居者の収入が低いという可能性が高く、フリーターや定職に就いていない人でも入居できます。そのため、常識的な行動ができず、夜中に騒いだり、ちょっとした物音でも壁をドンと叩いてきたりといったことがあります。
ご近所トラブルがあることを想定しておいた方がよいでしょう。
築年数が古い
家賃が相場よりも安いということは、どうしても建物の築年数が古いという物件が多いです。建物の築年数が古いと、部屋に虫が発生する確率が高いという傾向があります。
いくら虫対策をしていても、キッチンや浴槽などの水回りに発生しやすいようです。内装をリフォームしても配管はそのままということを頭に入れておきましょう。
安い物件のメリット
安い物件のデメリットに対して、メリットはどのようなことがあるのでしょうか。ここでは、安い物件のメリットを解説します。
初期費用を抑えられる
賃貸物件を契約する際の初期費用は家賃を基準として金額が決まるので、家賃が安ければ安いほど初期費用が抑えられるというメリットがあります。
初期費用の目安として、敷金と礼金は家賃の1~2か月分、仲介手数料は家賃の0.5~1か月分、前家賃は翌月の家賃の1か月分となっています。初期費用の相場は家賃の6か月分を見込んでおいた方がよいでしょう。
入居審査が通りやすい
物件を契約する入居審査は年収をもとに計算されるため、家賃が安いほど入居審査が通りやすいことはメリットのひとつです。審査に通る年収の目安として、家賃4万円の物件は年収144万円、家賃5万円の物件で年収180万円、家賃6万円の物件で年収216万円となっています。
ただし、審査の基準は管理会社や保証会社によって違いがあるので、不動産会社のスタッフに相談してみるとよいでしょう。
まとめ
安い物件は、間取が特殊であったり周辺環境が不便であったりしますが、人間には適応力が備わっているので、住んでみるとあまり不便さは感じないでしょう。安い物件のデメリットは、最寄駅から徒歩10分以上かかるなど立地条件が悪いことや、ほかの入居者のモラルが低いこと、建物の築年数が古いので虫が発生することがあります。安い物件のメリットは、賃貸物件を契約する際の初期費用を抑えられることや入居審査が通りやすいことなどです。